既知の自己免疫性疾患

2011.03.31

オクィンが採用した証人の中で最も成功した証人は、例の、若々しくて、人の気持ちをつかむのがうまいニル・コソフスキーだった(彼のことは第5、第6章で紹介した)。今頃はもう、彼は多くの豊胸材訴訟で十分経験を積んでいることだろう。コソフスキーは大判の雑用紙漁を三脚台に載せ、サインペンで白血球を図解しながら免疫学について熱心に講義した。白血球が炎症に関与することを示し、それが免疫反応、それから自己免疫反応に進行することも可能だと言った。それは事実のごとく述べられた仮説的結論だった。また、証拠がないにもかかわらず、これは豊胸材によって起こり得るとも述べた。コソフスキーの証言中の証明されていない主張はさておくとしても、彼の理論はジョンソンと何の関係があるのかということが全く不明瞭だった。原告側は、豊胸材がジョンソンの免疫システムに影響を与えたとはのめかしはしたが、慢性関節リウマチやSLE(これらは自己免疫不調の例を求められた時にコソフスキー自身が挙げた病気)のような既知の自己免疫性疾患に彼女がかかっているとは主張しなかった。しかし、ジョンソンが自己免疫性疾患にかかっていないのなら、コソフスキーの証言が、最高裁判所のいう適切な専門家としての要件を満たすかどうか理解しがたい。
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