サイクリングかツーリングか

2012.01.14

レースではない自転車でのレクリエーション活動を指す言葉として、「サイクリング」という言葉が最も一般社会に普及している。おおむねスポーツサイクルに楽しみのために乗ることを意味して使っている。しかしこの「サイクリング」なる言葉、世代や自転車への関心の度合いによって、かなり受け止め方が違ってくるのも事実。現在50歳以上の、私にとっては先輩、大先輩に当たる方々は、戦後の混乱期や高度経済成長期を体験し、自転車遊びの奥の深さを献身的に伝えてこられた方が多い。

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そういう方々が使う「サイクリング」には、1日距離100km以上、標高差1000m以上走るような走行も含まれる。一般とかなり差がある認識だ。というのも「サイクリング」という言葉は、余暇活動が次第に大衆化し始めた時代に、メディアや自治体によって手軽に使われ、1人歩きし始めたという傾向がある。高原の湖の周りでレンタサイクルなどを借りて、適当に気楽に走ることが典型的な「サイクリング」だと、一般には思われるようになった。だから、1970年代以降に自転車を始めて、熱心に旅をする人は、俺たちの旅はそんなに安楽なことと違うよ、という意味で、「ツーリング」という言葉を使ったりする。私もほぼ同じ意味で使う。